阿目虎南×Joanna Rosenfeld / ワークショップ&ショーイング
2023年度公募レジデンス・アーティストの阿目虎南は、2019年に大駱駝艦より独立以降、国内のコレクティブ「燦然CAMP」を運営する傍ら、積極的に海外とのコネクションを形成してきました。
講師として参加したButoh Lab Camp 2023での協働をきっかけとして、英国のフィジカルシアターで活動を展開するJoanna Rosenfeldを招聘し、WSとコラボレーションワークのクリエイション、更に新作トライアウトをDance Base Yokohamaで上演します。他国アーティストとの国境を横断した交流において、技術や作品づくりの根底にある哲学を理解し合い相互の促進、新たな文化的価値の創出を目指します。
ワークショップは2部制となり、舞踏クラスでは阿目が大駱駝艦で11年間培った舞踏メソッドに加え、独自の舞踏技術「Multi Layered Body」を、Contact lmprovisationクラスではRosenfeldが海外で20年以上教えているボディメソッドを共有します。トライアウト『Luminous ashes』では、阿目とともに来日後一週間に満たないRosenfeldが本期間中にクリエイションに取り組んだコラボレーションを展開します。
◆Multi Layered Bodyとは
Multi Layered Body(以降、MLB)とは、阿目虎南が自身のルーツより考案した現象学・彫刻的視座に基づく舞踏技術です。今回、MLBを冠して初のWS、クリエイションとショーイングを経て、実感を伴う概念として派生し、形態を変えてゆくことでしょう。全体像を予め想定せず、そこで起こる兆しを捉えて拡げる作り方を採ります。
MLBのWSやクリエイションでは、それぞれのモチーフから肉体(量塊、フォルム、ムーブメント)や空間、時間における状態・質感・質量の変容を試みます。そして、日常と非日常、モールドと内燃する時間といったディメンション間の綿密な移行を経て、それらが堆積した層としての状態を、現象レベルまで定着させたいと思います。
今あるMLBの概念は未完成であり、生きた概念といって差し支えありません。これは各々の視点から捉えた世界を描写するための舞踏技術であり、プロセスを経て展開する構造を持ち、新たな視野を見出します。
彫刻的視座という点に関しては、モデリングとカーヴィングという主な手法に着目し、ムーブメントを肉付けする/彫り出すという正反対のように見えるそれぞれの手法自体に対し、ダンスという視座からのアプローチを試みます。
◆スケジュール
9/4(Wed) – 9/6(Fri) | ||
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12:00-14:00 | 舞踏WS 講師:阿目虎南 |
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14:00-16:00 | Contact lmprovisation WS 講師:Joanna Rosenfeld |
9/7(Sat) | ||
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17:30-18:30 |
トライアウト『Luminous ashes』上演 |
◆料金
1コマ | 2,000円(税込) |
1日通し | 3,500円(税込) |
前売・当日券 | 1,500円〜5,000円(税込) |
◆申込み方法
◆会場
Dance Base Yokohama(https://dancebase.yokohama/main2/access)
神奈川県横浜市中区北仲通5-57-2 KITANAKA BRICK&WHITE BRICK North 3階
みなとみらい線 馬車道駅 出口2a「横浜北仲ノット」直結
◆お問合せ
◆アーティストプロフィール
阿目虎南 / Amok Conan
演出家/振付家/ダンサー 燦然CAMP 主宰 A5yl/燦然光芒 芸術監督 身体の客体化を志向する作品を制作。現象学・彫刻的視座に基づく舞踏技術 Multi layered body を展開し、領域横断的に活動。
2010 武蔵野美大彫刻科卒
2010-2019 大駱駝艦に所属、麿赤兒に師事
2019 英国アカデミー賞公認映画祭 Aesthetica short film festival ダンス部門入選
2022 International Gombrowics Festival 準グランプリ受賞
2023 Butoh Lab Camp(Cluj,Romania)講師
ジョアンナ・ローゼンフェルド / Joanna Rosenfeld
photo : Jamie Zubairi
パフォーマンスおよび演劇製作者/演出家/パフォーマー/ダンサー/アーティスト/身体研究者。AboutFace Theatre CompanyおよびOne Fell Swoop Projectの芸術監督。Waken、JFAY、Authentic Artist Collectiveのメンバー。集団的なトラウマを暴露し、タブーに光を当てることを目的とした作品を制作。ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学フランクフルトにて芸術修士号を取得。アカデミー・オブ・クリエイティブ・トレーニングで20年以上講師を務める。記憶、時間の経過、死、悲しみ、環境、そしてこれらの概念への私たちの関係について、自分の体を通し、自伝的な資料から始め、それを集団的な探求に広げることに焦点を当てる。ソロと協力的な環境の両方での私の作品の変容的で非階層的なプロセスに興味を持つ。
◆クレジット
- 共催・演出・振付・出演:阿目虎南、Joanna Rosenfeld
- 音楽:網田破裂音、鳴神硬雪
- テクニカルスタッフ:網田破裂音
- 共催・レジデンス協力:Dance Base Yokohama