当館のステートメントに基づく、WEB掲載内容の再検討と修正について
Dance Base Yokohama(DaBY)では、現在WEBサイトに掲載しております“Shalom” 堀田千晶 振付3部作ショーイング + 関連ワークショップにつきまして、内容の再検討のため、一時的に掲載を停止しております。
本企画の掲載後、タイトルおよび紹介文の表現が、現在進行しているパレスチナにおける人権侵害や占領の現状を「ノーマライゼーション」として肯定・加担しているのではないかという懸念の声をいただきました。これを受け、DaBYとアーティストの間で、改めて対話を行いました。
当館は、多様なアーティストの表現の場としてスペースを提供する立場であり、個々の作品や活動における見解は、必ずしも施設の公式見解を代表するものではありません。
一方で、占領やアパルトヘイトなどの人権侵害を「通常の文化交流」として看過するような企画への加担は行いません。また、当館は、いかなる国家機関のプロパガンダを目的とした支援やスポンサーシップも受けておりません。
上記のスタンスに基づき、アーティストと事実関係の確認および対話を重ねたところ、本企画は占領の非対称性を看過する意図を持って計画されたものではないことを確認いたしました。
しかしながら、ヘブライ語の「Shalom(シャローム)」という言葉が現在の国際情勢において持つ意味や重み、および紹介文における批評的な視点の不足を再検証した結果、現在の表記のまま掲載を継続することは適切であるとはいえないと判断いたしました。
つきましては、アーティストの意図がより正確に伝わるよう、タイトルおよびテキストの適切な表現への修正が完了するまで、当該ページの掲載を取り下げさせていただきます。
再掲載後は、本企画がアーティストによる自主的な場(スペース利用)であることを明確にし、スペースを提供する立場として、創作プロセスを見守る形とします。
今後は、WEB上での主催事業とスペース提供の区分をより分かりやすく明示するとともに、表現の場のあり方について、アーティストと共に慎重に向き合ってまいります。