TRIAD DANCE DAYS サイトスペシフィック・パフォーマンス 『都市のなかの身体遊園地』振付ディレクター 山﨑広太より
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新型コロナウィルスの流行と、それに伴う社会の変動によって、当たり前のように行われていた、ほとんどの活動ができなくなりました。今では私たちは未来への不安とともに、やり場のない息苦しさを感じながら、あまりにも長い時間を自宅で過ごしています。
しかし、このような状況になったことによって、かつては忘れかけていた、見落としていた幾つもの事柄が見えてきました。そして、その一つは「対話」ではないかと思います。実際に会うことが叶わない状況であるからこそ、他者の存在を強く感じています。今だからこそ、より丁寧に、そして真摯に向き合うことができるのではないでしょうか?
現在は多くの人がインターネット上でしか他者と会うことができない状況にあります。そして、そうした事態の続くことが予想される以上、私たちアーティストもインターネット上で行う創作活動の可能性を探らなければなりません。
5月上旬に予定していた、Dance Base Yokohamaが主催する、横浜ベイエリアでのサイトスペシフィックダンス。その公演ができなくなってしまった今、私たちは新たにこれからの一歩として「対話」することから始めたいと思います。このことが、どのように発展するかはまだ分かりません。しかしダンスはどのようなことにでも対応できます。そう信じています。私たちはダンスを通して新しい価値観、新しい地平が広がることを、これからも模索し続けます。
山﨑広太
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Dance Base Yokohamaのオープニング記念イベント「TRIAD DACE DAYS」のプログラムの一つとして予定していたサイトスペシフィック・パフォーマンス 『都市のなかの身体遊園地』は中止となりましたが、DaBYでは、振付ディレクターの山﨑広太氏とコラボレーションパフォーマーたちと話し合いを続け、新たな発表の形を探っています。
プロジェクトの詳細につきましては、一部プロセスを含めて公開を予定しております。
進捗があり次第あらためてお知らせをいたします。