山本浩貴さんより「ダンス作品第3番:志賀直哉『城の崎にて』」へ応援コメントをいただきました
2026/1/28(水)
「ダンス作品第3番:志賀直哉『城の崎にて』」応援コメント
山本浩貴(「いぬのせなか座」主宰)
「城の崎にて」を「踊る」とはどういうことなのか? 台詞があるわけではない。物語や人物像が明瞭に掴めるというわけでもない。でもあの小説の湿度が舞台上に漂っているのは確かであるとも思えてしまう。互いに穏やかにほほえみ交わしては、急激に激しく、急激にチャーミングに踊るダンサーたちの、とりわけ「歩く」としか言葉にできないシンプルな移動のみぶりを前に、「何か」を「踊る」とはどういうことなのか? と問うこと自体が再定義される。
◆ アーティスト プロフィール

山本浩貴(「いぬのせなか座」主宰)
1992年生まれ。制作集団・出版版元・デザイン事務所「いぬのせなか座」主宰。小説や詩歌の執筆、芸術全般の批評、書籍や印刷物のデザイン・編集・出版、上演作品の制作などを通じて、現代における表現と生のあいだの関係可能性を検討・提示している。主な小説に「無断と土」(2021)、「親さと空」(2025–)。批評に『新たな距離』(2024)。デザインに『クイック・ジャパン』(159–167号、2022–23)。演劇作品の演出に『インポッシブル・ギャグ』(2025)。