橋本ロマンス クリエイションワークショップ 公開リハーサル&ショーイング
◆概要
2025年8月にオープンしたDance Base Yokohama(DaBY)の1階スタジオにて、2025年9月より演出家・振付家の橋本ロマンスによるクリエイションワークショップが開催されています。
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このプロジェクトでは、横浜の持つ複雑な歴史(抑圧、虐殺、ダンス、ファッション、そして多様な人々の交流)をテーマに、参加者それぞれの身体とその歴史を出発点として、「わたし/たちが探すべきもの、語らざるをえないもの、証明したいもの」をゲストと共に実際の跡地などをめぐるワ
本ページでは、その探求の最終段階として、どなたでもご観覧いただける「公開リハーサル」と「ショーイング」をご案内します。
◆アーティストコメント
このプロジェクトは、Dance Base Yokohama(DaBY)と共に、もっと横浜という場所を知り、学びたいという気持ちからスタートしました。その上で、排除のための様々な線引きがなされ、戦争の足音が近づいているように思えてならない今こそ、横浜という場所の文脈を辿り、 「今・ここ」 で表現をすることの意味を丁寧に見つめ直すことが重要だという私の思いをDaBYへ伝え、当初の予定にはなかった、ゲストを招いて様々な跡地や実際の場所を歩いてめぐるワークも今回のプロジェクトへ組み込みました。
〈ハンのキオク・横浜における朝鮮人虐殺をめぐる〉
〈ノーアイデンティティ・横浜中華街の華僑の人々をめぐる〉
〈パンとバラ・横浜の青線地帯をめぐる〉
社会を構成するものとは何か?そしてその構造とはどのようなものか?その構造の中で隠され、見えづらくされている存在がいるのではないか?そのような問いの中で、今回は上記の3つのテーマに沿って、ゲストと共に実際の場所を歩き、証言や文献などを使用して過去と現在のことを皆で学び進めました。
歩けば歩くほど、知れば知るほど、これをどうやってアウトプットすれば良いのか分からなくなる。というのが参加者の反応でした。様々な文脈を知り、自らの特権性に自覚的になることで、身動きが取れなくなる。それはとても自然で真摯な反応だと私は考えます。表現とは良くも悪くも影響力を持つもので、それは使い方によっては恐ろしく暴力になります。その危険性を知った上で、「今・ここ」で自分/たちが出来ることを考える。このプロセス自体が、今回の試みにおいて、最も大切にされるべきことだと思っています。
そのため、この「ショーイング」は、いわゆる観客に「みせる」ことを目的としたものにはならないかもしれません。それぞれ異なるバックグラウンドや思いを持ってこのプロジェクトに参加した一人一人の、知り、学び、悩み、試みた痕跡を、「ひらく」ようなものになるような気がしています。そして、そのひらかれたものが、それに触れた誰かにとっての新しいきっかけになっていくこと、この種がどこかに運ばれること、いつか根を生やすものになることを私は願っています。
まだ運ばれる前の、この種としての試みに触れに来て下さったら嬉しいです。
橋本ロマンス
◆スケジュール
公開リハーサル:2025年12月13日(土)13:00-17:00
ショーイング:2025年12月21日(日)15:00-16:30(開場:14:30)
*イベントの所要時間は90分を予定しております。
◆会場
Dance Base Yokohama 1F
◆料金
無料
◆申込み
※お申込みにはDaBYメンバーズ登録(無料)が必要です。事前に こちらからご登録ください。
※車椅子での来場や、情報保障が必要な方のサポートも行っています。
必要なサポートがある場合は、下記メールアドレスまでご相談ください:
contact@dancebase.yokohama
【例】耳の聞こえない・聞こえづらい方への筆談対応、目の見えない方が介助者と一緒に参加するケース など
【会場設備】
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- 更衣スペース:着替えが必要な場合は、3階スタジオの更衣スペースをご利用ください。
- オールジェンダートイレ・シャワー:3階には、どなたでも使えるオールジェンダートイレとシャワールームがあります。
- 多目的トイレ:会場向かいのスーパー横に、車椅子でも利用しやすい多目的トイレがあります。
◆ プロフィール

橋本ロマンス Rom Hashimoto (they/them)
1995年生まれ。東京都出身。they/them。演出家、振付家、キュレーター。マイノリティ・ポリティクス、クィア・アクティヴィズム、脱植民地主義などを主題とし、抵抗やノイズを生み出す手段として作品と社会/都市を地続きにすることを目的とした同時代性の高いパフォーミングアーツ作品制作やアートイベント、プロジェクトを展開。サイトスペシフィックな空間デザイン、テーマを多角的に掘り下げるアプローチによって、主題に対し新たな仮定を提示するスタイルが特徴。自身の作品を出演者/協働者が作品の主題に向き合うための装置だと捉え、身体技術よりも作品における当事者性を持つ人々との協働を多く行う。既存のメディアカテゴリやマジョリティ中心主義・アカデミア中心主義のシステムを解体していくためにグラデーションをかけていく活動を行っている。
主な演出・振付作品
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- 2024「饗宴/SYMPOSION」世田谷パブリックシアター主催、世田谷パブリックシアター主劇場
- 2023「スローヘルツ」スローレーベル主催、象の鼻テラス
- 2023「Pan」(リクリエーション版)愛知県芸術劇場主催、愛知県芸術劇場小ホール
- 2022「2020」パルコ・プロデュース主催、白井晃演出・高橋一生主演、パルコ劇場他
- 2021「江丹愚馬」Dance Base Yokohama × 愛知県芸術劇場主催、KAAT中スタジオ
- 2021「Pan」Dance New Air 主催、スパイラルホール
- 2021「デビルダンス」横浜ダンスコレクション主催、のげシャーレ
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受賞歴
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- 2024 THEATRE ARTSベストステージ 1位選出
- 2024 朝日新聞年間ベスト舞踊公演選出
- 2024 読売新聞年間ベスト舞踊公演選出
- 2021 日本ダンスフォーラム賞
- 2021 朝日新聞年間ベスト舞踊公演選出
- 2020 横浜ダンスコレクション最優秀新人振付家賞
- 2019 SICF20 PLAY部門グランプリ
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◆クレジット
主催: 橋本ロマンス、Dance Base Yokohama
リサーチ協力: uhi、青剣、唐井梓
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