映像公開|大巻伸嗣《Liminal Air Space―Time 真空のゆらぎ》 米沢唯/木下嘉人(新国立劇場バレエ団)による展示空間でのパフォーマンス
大巻伸嗣《Liminal Air Space―Time 真空のゆらぎ》
米沢唯/木下嘉人(新国立劇場バレエ団)による展示空間でのパフォーマンス
国立新美術館 2023
2023年11月1日(水)から12月25日(月)まで、「存在するとはいかなることか」という問いを掲げ、身体の感覚を揺さぶるような大規模なインスタレーションを創り出してきた現代美術家・大巻伸嗣による大規模個展「Interface of Being 真空のゆらぎ」が東京・六本木の国立新美術館で開催されました。国立新美術館の天井高8m、2000m²にも及ぶ展示室をダイナミックに用いて、2016年に始まったシリーズ〈Gravity and Grace〉の最新バージョンのほか、私たちはなぜ生きるかという根源的な問いに基づく新作も発表されました。だれでも自由に鑑賞できるよう入場費は無料とし、国内外から数多くの来場者が訪れました。
本展では、空間における身体、また他者との身体的関係に深い関心を寄せる大巻の総合ディレクションのもと、展示空間で週に1度以上の複数回にわたりダンスパフォーマンスが実施され、白井剛や鈴木竜、大宮大奨をはじめとする振付家・ダンサーたちが参加しました。
今回は、12月2日に行われた新国立劇場バレエ団の米沢唯と木下嘉人による特別パフォーマンスの映像を公開いたします。
特別パフォーマンスは、1枚の大きな布が風によって大きく波打ち、空間全体を包み込む大規模なインスタレーション《Liminal Air Space―Time 真空のゆらぎ》の作品空間で上演されました。大巻のインスタレーションは、光と闇のコントラストや舞台のような設えの空間に観る者を導きいれる点で、ダンスや演劇を強く想起させます。その空間に足を踏み入れる私たちは、観客であると同時に、大巻が立ち上げた世界の一員としての演者のようでもあります。
身体的な感覚と強く響き合う約20分間のパフォーマンスを体験した観客の皆さまからは、大きな反響をいただきました。
なお、本パフォーマンスは、大巻が舞台美術を手掛けた「愛知県芸術劇場×DaBYダンスプロジェクト 鈴木竜×大巻伸嗣×evala『Rain』」で主演をつとめ、創作過程から国内ツアーまでの時を過ごした米沢唯、そして新国立劇場バレエ団でともにおどる木下嘉人が出演。『Rain』 で演出・振付をつとめた鈴木竜による振付のもと、実現されました。
大巻伸嗣《Liminal Air Space―Time 真空のゆらぎ》
米沢唯/木下嘉人(新国立劇場バレエ団)による展示空間でのパフォーマンス
国立新美術館 2023
総合ディレクション: 大巻伸嗣
パフォーマンスディレクション/振付/コーディネート: 鈴木竜(DaBY)
出演: 米沢唯/木下嘉人(新国立劇場バレエ団)
詩: 関口涼子
映像撮影:大巻伸嗣スタジオ
写真撮影: 大洞博靖
協力: Dance Base Yokohama
「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」展覧会概要
会場: 国立新美術館
会期: 2023年11月1日 (水) ― 2023年12月25日(月)
https://www.nact.jp/exhibition_special/2023/ohmaki/
■12月2日パフォーマンスに関する詳細情報
https://www.nact.jp/event/2023/005399.html
■クロストーク:大巻伸嗣×関口涼子 アーティストと詩人、ぞれぞれの視点から アーカイブ映像
開催日:2023年11月3日(金・祝)
会場:国立新美術館 3階 講堂
https://youtu.be/A_JOcP0E92A?si=0yrpE2PizM9_h3ED
■愛知県芸術劇場×DaBYダンスプロジェクト
鈴木竜×大巻伸嗣×evala『Rain』
https://rain.dancebase.yokohama/