あいのて
島地保武×環ROYの2作目となる『あいのて』は、異ジャンル同士の瑞々しい手合わせだった前作『ありか』から一転、「哲学的コント」とでも呼ぶべき作品になりました。意識と感情と記憶と体についての、非常に変則的なかけ合い漫才か、ある種のレクチャーパフォーマンスとも言えるかもしれません。今回の創作は、島地の発案で二人芝居のようなテキストを探すことから始まり、結局二人がそれぞれ書いたテキスト(同じ映像を別々に見ながら自由連想のように口述して作成)を、環は語り、島地は踊り、それらがだんだんと縒り合わさって、不思議な風景が見えてきました。ピュアなダンス、ピュアなラップとはまるでちがうコラボレーションを、笑って楽しんでいただけるとよいと思います。
長島確
演出・出演: 島地保武
テキスト・出演: 環ROY
ドラマトゥルギー: 長島確
プロデュース: 唐津絵理(愛知県芸術劇場/Dance Base Yokohama)
プロダクションマネージャー: 世古口善徳(愛知県芸術劇場)
舞台監督: 河内崇
照明デザイン: 伊藤雅一(RYU)
音響デザイン: 岡直人
初演: 2023年9月(愛知県芸術劇場)*トリプルビル 「目覚めの前のエクリチュール」にて
企画・共同製作: 愛知県芸術劇場、Dance Base Yokohama
制作: Dance Base Yokohama
◆PERFORMANCE
・9月 愛知県芸術劇場 小ホール(愛知)トリプルビル 「目覚めの前のエクリチュール」*初演
・10月 東京芸術劇場 シアターイースト(東京)東京芸術祭2023 直轄プログラムFTレーベル
◆INTERVIEW
島地保武×環ROY×唐津絵理 鼎談 コントから発展する新作『あいのて』
Niew 哲学的コントとダンス。島地保武と環ROYが新作『あいのて』を語る
◆REVIEW
WIRED(Satoshi Taguchi)言葉と身体めぐるコント?:島地保武と環ROYによるパフォーミングアーツ『あいのて』をめぐる覚え書き(PAS2023 東京公演)