Can’t-Sleeper
寝る前にふと思いだして安心できるような、眠れない夜の気休めになるようなダンスを作りたいと思いました。日本人の5人に1人がなんらかの不眠といわれる時代。私自身 が不眠に悩んでいた時に、ベッドに寝転がりながら「目の前で妖精が踊ってくれたらこの夜も楽しいのに」と妄想をしたのがこのクリエイションの種です。 夜の静けさ、とまらない妄想、誰かからもらった「ホットミルクを飲んだら寝られるよ」というメッセージ。ホットミルクを飲んでも眠たくはならなかったけど、そのあたたかさが長い夜をおだやかなものにしてくれたのを覚えていま す。どうせ寝られないのなら、ホットミルクを片手に、夜にしか踊れないダンスを踊るのもいいかもしれません。
柿崎麻莉子
とても辛い不眠症も、その原因を紐解くと意外と単純なものだったりします。自分を客観視して原因を探すことができればよいのですが、これがなかなか難しいものです。そのような方はぜひ、病院を受診してみることも選択肢に入れてみてください。今は不眠症治療専門の病院などもあります。大事なのは、一人で抱え込まないということです。
精神科カウンセラー 坂田賢隆(創作過程におけるインタビューより)
演出・振付・出演: 柿崎麻莉子
振付・出演: アリス・ゴドフリー [出演:愛知、高崎]
振付補助・出演: 栗朱音 [出演:東京]
音楽: 中野公揮ほか
衣裳: Chika Kisada
ビジュアル撮影: 野田祐一郎
アドバイザー: 丹羽青人(Dance Base Yokohama)
リサーチ協力: 坂田賢隆、Sleeping Life Murata
プロデュース: 唐津絵理(愛知県芸術劇場/Dance Base Yokohama)
プロダクションマネージャー: 世古口善徳(愛知県芸術劇場)
舞台監督: 河内崇
照明デザイン: 伊藤雅一(RYU)
音響デザイン: 牛川紀政
初演: 2023年9月(愛知県芸術劇場)*トリプルビル 「目覚めの前のエクリチュール」にて
企画・共同製作: 愛知県芸術劇場、Dance Base Yokohama
制作: Dance Base Yokohama
©︎Yulia Skogoreva
©︎Yulia Skogoreva
◆PERFORMANCE
・9月 愛知県芸術劇場 小ホール(愛知)トリプルビル 「目覚めの前のエクリチュール」*初演
・9月 高崎芸術劇場 スタジオシアター(群馬)
・10月 東京芸術劇場 シアターイースト(東京)東京芸術祭2023 直轄プログラムFTレーベル
◆INTERVIEW
柿崎麻莉子×唐津絵理 対談 vol.1 「不眠」をテーマに取り組む新作『Can’t-Sleeper』
柿崎麻莉子×唐津絵理 対談 vol.2 眠れない夜に寄り添う作品に